Question.3
Myself
ロボット・AIが発達した時代で、人間が働く意味ってなんでしょうか?
Looking forMyself
ロボットやAIが先生の代わりをすることはまずできない
小学校教育分野松山 友之先生
ロボットやAIが先生の代わりをする時代は来るのでしょうか?私は、助けにはなっても代わりはできないと考えています。オックスフォード大学の研究チームの予測でも10~20年後まで残る職業トップ25の20位は小学校教師で22位は小中学校の教育管理者です。なぜでしょう。それは先生という仕事は、AIが不得意な『高度な読解力と常識、加えて人間らしい柔軟な判断力』が必要とされる仕事だからです。 もちろん、これから学校の中にロボットやAIを活用した機器はどんどん入ってくるでしょう。例えば、子どもの健康状態をすばやく判断する機械や子どもの学力を分析し適切な課題を出すソフトなど、もうすでに導入している学校もあります。将来、プリントを採点するロボットが登場するかもしれません。しかし、子どもたちにたくさんの教科を教え、授業の中で子どもたちの思いや願いを理解し、みんなで話し合って学びを深めるといった先生の仕事を代わることはできないでしょう。先生は子どもにとって最も身近な手本で、やはり『人は、人によって、人になる』のです。 むしろロボットやAIを活用した機器を効果的に活用することで、煩雑な先生の仕事を軽減し、楽しく学んだり、遊んだりといった子どもと先生の人としてふれ合う時間をもっと生み出すことができたらよいと思います。
先生おすすめの本
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井紀子 著/東洋経済新報社『多くの仕事が将来AIに代替される将来、読解力のない人間は失業するしかない。』ショッキングな内容ですが、「東ロボくん」プロジェクトの話などAIに関する楽しい話題を通して、私たちには将来どのような力が必要になるか分かりやすく紹介しくれます。