Contemporary Society

現代社会学部

教員紹介

川本 聖一

KAWAMOTO Seiichi
役職 教授/環境デザイン専攻長/キャリア支援センター長
所属専攻 環境デザイン専攻
専門分野 住環境デザイン/住宅設計/住宅生産/住宅産業論
主な担当授業 環境デザイン概論/環境デザイン実習Ⅰ・Ⅲ/住環境論デザインⅠ・Ⅱ/住環境デザイン演習/都市空間デザイン/キャリアデザイン講座/キャリア育成講座/キャリア支援講座/インターンシップ/教養演習Ⅰ/専門演習Ⅰ・Ⅱ
所属学会 日本建築学会/空気調和衛生工学会/日本インテリア学会/富山県建築士会
地域での活動

富山の地域ビルダーや地域住民の方々と地域を活性化する活動を実施。
富山県「富山型ウェルビーイング住宅」検討委員会座長
富山県建築審査会会長代理
富山県中山間地域チャレンジ事業推進委員会委員長
富山県枠組壁工法技能検定首席検定委員
富山県職業能力開発審議会委員
富山市都市マスタープラン検討委員会委員
富山市空き家相談窓口受託者選考委員会委員
射水市空き家対策協議会副会長
射水市移住・空き家トータルサポート委託者選定委員会委員長

プロフィール 千葉大学工学部建築学科卒業。千葉大学大学院自然科学研究科修了。約30年間、住宅メーカーに勤務(設計、技術開発、商品開発、生産技術を担当)。2015年4月より、富山国際大学現代社会学部教授。
博士(工学)、一級建築士、住宅性能評価評価員、CASBEE戸建評価員、剣道六段。
日本建築学会教育賞 2022年
グッドデザイン賞(戸建住宅・構造システム) 2013年
グッドデザイン賞(2X4住宅用制震システム) 2013年
第24回 国土交通省功労者表彰 住宅局長賞 2012年
(社)日本ツーバイフォー建築協会 坪井賞 2009年

専門ゼミのテーマ・活動内容

こんな人材を育てたい! 「人のために働ける人を育てたい。」卒業したら、お客様のために、一緒に仕事をしている人のために、自分を捨てて働ける人を育てたい。自分を捨てて人のために働けるようになったら、その努力は大きな成果になってその人に帰ってきます。
川本ゼミは、現代社会学部 環境デザイン専攻に所属して、住環環境デザイン分野の研究室です。研究室に所属する学生の多くは、卒業後県内を中心に住宅関連産業で活躍します。ゼミに所属する学生には、社会に出たときに直接役に立つことをゼミ活動や卒業論文を通して経験してもらいたいと思っています。
専門演習Ⅰの紹介
(3年ゼミ)
ゼミでの様々なプロジェクトに参加することによって、卒業論文のテーマの絞り込みを行います。見たり、読んだり、聞いたりしたものを、自分の力で整理し、疑問に思ったことを調べ、最後に自分の意見をまとめ、それを人に伝える能力を養います。
ゼミ活動において、学生が卒業後、住環境関連産業{建材メーカー、住宅設備機器メーカー、総合建設業、不動産業、住宅メーカーおよびビルダー、家具メーカー、流通業・小売業(家具・インテリア)、行政(都市、建築行政)、建築・インテリアデザイン事務所など}に進んだ時に役に立つ基礎的知識も養います。
3年ゼミ全体で、住宅設計コンペに応募します。また、ゼミのメンバーを中心に、ロンドン、グラスゴー、シカゴ、ニューヨークなどに住宅関連施設を視察に行きます。
専門演習Ⅱの紹介
(4年ゼミ)
3年ゼミで養った力をもとに、オリジナリティのある卒業論文をまとめます。川本ゼミでは、卒業研究が社会に出てからの活動に直接役に立つ研究をしてもらっています。就職活動や大学院進学準備で、時間との戦いですが、4年間の活動の実績と4年間の思い出を込めて論文をまとめます。
卒論のテーマ領域は、住環境デザイン分野(材料、構造、防災、環境工学、住宅計画、地域計画、歴史・意匠、住宅生産、住宅産業論、住居学教育など)であれば幅広く対応しています。2022年度の卒業研究テーマを下記に示します。
➀ 住宅雑誌からみる戸建住宅のデザイン変遷
② 住宅雑誌からみる戸建住宅の間取りの変遷
③ 空き家リノベーションによる小杉駅前商店街の活性化その1  ~シェアハウスの提案~
④ 空き家リノベーションによる小杉駅前商店街の活性化その2  ~貸店舗の提案~
⑤ 小杉駅前商店街の歴史調査と活性化のための資料作り
⑥ 射水市の空き家実態調査
⑦ 富山市のコンパクトなまちづくりと空き家率の関係性
⑧ 太閤山千成商店街の住民意識調査と活性化提案
⑨ 土間を活かした新しい家づくりに関する研究  ~「第27回北陸の家づくり」設計コンペ作品の分析~
⑩ 富山市における消防団の実態調査
⑪ 空き家を有効利用する事業活動報告  ~県境の地猪谷における空き家リノベーション~

Lobby House

Italian Beef Restaurant ㏌ Chicago

Farnsworth House

The Red House in London

Afternoon Tea at Glasgow

みんなで照明器具作成

オープンしたゲストハウス

みんなで空家リノベーション

King’s Cross station

オープンした古民家レストラン

みんなで漆喰壁仕上

地域の方々と家具づくり

Old houses at Cotswolds

St Paul’s Cathedral

Palace of Westminster

 

研究活動

研究テーマ 住環境デザイン、住宅設計、建築社会システム、建築経済、ハウジング、建築生産、ストック・資産、空家問題、住宅産業論、まちづくり
主な研究の内容 ①富山の家づくり、まちづくりを地域の人たちと取り組んでいます。
②空き家問題を解決する方法を地域の人たちと考えて、それを解決することによって地域活性化に取り組んでいます。
③「富山の住宅はなんで大きいのか? 富山の住宅の屋根はなんで黒いのか?」など、住宅に関わる地域性の研究をしています。
④現代住宅の間取り・デザインの変化に関する研究をしています。
⑤社会・経済・制度の変化と住宅産業における商品戦略・企業戦略の関係に関する研究をしています。

主な著書・論文・学会発表・講演等

著書 ・「健康に住まう家づくり」(2004)、オーム社、共著、(全156頁、担当128~135頁)
・「知っておきたい住宅設備設計の基本」(2012)、オーム社、共著、(全131頁、担当第1章、第3章)
・「とやまゼミナール 住宅の特徴」,北日本新聞連載,単著,2021.11-2021.12
論文 ・「富山県の住宅供給企業の特性」(2016)、富山国際大学現代社会学部紀要第8巻、107-117頁
・「北陸の住宅市場と住宅供給企業の特性」(2017)、富山国際大学現代社会学部紀要第9巻、49-62頁
・「住宅の面積に影響を与える社会的要因に関する研究」(2017)、富山国際大学現代社会学部紀要第10巻1号9-24頁
・「中山間地における空家解体費用低減策の提案」(2018)、富山国際大学現代社会学部紀要第10巻2号、77-82頁
・「住宅面積に影響を与える地域特性に関する重回帰分析」(2018)、富山国際大学現代社会学部紀要第11巻2号、7-16頁
・「 RESEARCH ON REGIONAL CHARACTERISTICS AFFECTING HOUSING AREAN」(2018)、The International Symposium on Architectural Interchanges in Asia
・「地域の人々と進める空家リノベーションその1‐地域の人々との協働の記録‐」(2019)、富山国際大学現代社会学部紀要第11巻2号、121-131頁
・「富山市山田村における空家問題等に関する住民意識調査-富山市空家等対策計画と山田村の方向性-」(2019)、富山国際大学現代社会学部紀要第12巻1号、1-14頁
・「高齢者・生活弱者に優しい住宅設備に関する研究」(2020)、公益社団法人空気調和・衛生工学会住宅設備委員会報告書、1-101頁
・「地域の人々と進める空家リノベーションその2‐地域の人々との協働の記録‐」(2020)、富山国際大学現代社会学部紀要第12巻2号、69-84頁
・「地域の人々と進める空家リノベーションその3‐地域の人々との協働の記録‐」(2021)、富山国際大学現代社会学部紀要第13巻2号
・「高齢化」するまちをサステナブルにするための研究~「サステナブルなまち珠泉」向けた産学プロジェクト~」(2021)、富山国際大学現代社会学部紀要第13巻2号
・「屋根材の地域性に関する研究」(2022)、富山国際大学現代社会学部紀要第14巻1号、1-8頁
・「地域の人々と進める空家リノベーションその4‐地域の人々との協働の記録‐」(2022)、富山国際大学現代社会学部紀要第14巻2号、21-36頁
・「地域の人々と進める空き家リノベーションによる実践教育 その1‐射水市小杉駅前プロジェクト‐」(2023)、富山国際大学現代社会学部紀要第15巻2号、45-58頁
・「A report on practical education of architecture by vacant house renovation」(2022)、The International Symposium on Architectural Interchanges in Asia
学会発表・講演等 ・「富山の住宅供給企業」日本建築学会 2016年度大会学術講演会(2016)
・「北陸3県の住宅供給企業」日本建築学会 2017年度大会学術講演会(2018)
・「中山間地における空家解体と資材利用に関する研究」2018年度富山第一銀行奨学財団研究助成成果発表会(2018)
・「空家解体費用の低減に関する研究」日本建築学会 2018年度大会学術講演会(2018)
・「地域の人々とともに進める空家リノベーション」 平成30年度とやま呉西圏域調査研究事業報告会(2019)
・ 平成30年度とやま呉西圏域調査研究事業報告会(2019)
・ 第4回全国地域おこし名人達人サミットin山田(2019)
・「地域の人々とともに進める空家コンバージョンー空家の有効利用による地域活性化ー」 第24回北陸地域の活性化に関する研究助成事業報告(2020)
・「富山市山田村における空家問題等に関する住民意識調査-「富山市空家等対策計画」と山田村の方向性-」日本建築学会 2020年度大会学術講演会(2020)
・「地域の人々と共に進める空家リノベーション」富山県建築住宅課主催講演会(2020)
・「地域の人々と共に進める空家リノベーション」高岡市建築士会講演会(2021)
・「地域の人々と共に進める空家リノベーション」令和3年度中山間地域サポート人材育成研修講演会(2021)
・「高齢化する住宅地をサステナブルにするための調査報告」2021年度日本建築学会北陸支部大会学術講演会(2021)
・「災害に強い住宅・住宅設備検討小委員会」中間報告,公益社団法人空気調和・衛生工学会大会学術講演会(2021)
・「屋根材の地域性に関する研究」,2021年度日本建築学会大会学術講演会(2021)
・「地域の人々と共に進める空家リノベーション」,下新川建築士会「地域おこしスペシャリスト」講演会(2021)
・「地域の人々と共に進める空き家再生」,富山第一銀行奨学財団研究助成セミナー研究成果発表会」講演会(2022)
・「地域の人々と進める空家リノベーション」による実践教育」2022年度日本建築学会北陸支部大会学術講演会(2022)
・「地域の人々と進める空家リノベーションによる実践教育プログラム」2022年度富山県「どぼくの日」記念講演(2022)

出講プログラム情報

出講可能日 土日祝日も対応可能です。ご相談ください。
地域社会出講プログラム
講義テーマ例

1)「地域の人々と進める空家リノベーション」
川本研究室の活動で行っている空き家リノベーションによる教育プログラムを紹介します。そして、地域の方々とともに空き家を活用する地域活性化について意見交換を行います。
2)「良い子が育つ家づくり」
子供が育っていく家は子供の成長に大きく影響します。①人とコミュニケーションをとれる。②人の気持ちが解る。③自分の意思がある。そんな子供に育っていく「家の形」を紹介します。
3)「欠陥住宅をつかまされないために」
皆さんが購入した住宅に潜む「欠陥」を解説します。外観において、基礎の亀裂、外壁の亀裂、外壁のシミ、内観においては、床と巾木の隙間、ビニールクロスの亀裂、壁や天井のシミの症状は、欠陥住宅である可能性があります。住宅に生活してみて初めて気づくこともあります。駐車場に車を入れずらい。隣の部屋の音がよく聞こえる。家具が傾く。大きな車が通ると家が揺れる。洗濯機の振動で家が揺れる。ドアが自動的に閉まる。エアコンの効きが悪い。結露がひどい。トイレがよく詰まる。特定の部屋に入ると頭痛やめまいがする。隣の家からのぞかれる。トイレの音が気になる。調べるとわかることもあります。床でビー玉が転がる。敷地が陥没している。「敷地調査報告書」が存在しない。「確認申請」がない。昼間でも小屋裏に入ると全く真っ暗である。床下が結露する。などなど関係法令の基づき、「欠陥住宅」について解説します。

高校出講プログラム
講義テーマ例

1)「快適で省エネな住宅のつくり方、暮らし方」
2025年から住宅を新設する場合には、省エネルギーな住宅を造ることが法律で義務化されます。そこで省エネルギーな住宅の造り方を、環境工学的な視点(物理、家庭科の延長線上の学問領域)で高校生にもわかりやすく解説します。
2)「富山の住宅の特性」
北日本新聞社の「とやまゼミナール」に連載された住宅に関する富山の地域性を紹介します。「富山の家の屋根は黒い」「富山の家は大きい」「『越中の一つ残し』という富山人の住宅に対する思い」「富山のZEH Orientedがすごい」などなど、富山の住宅の特性を解説します。
3)「住宅設計演習」
高校生に25年後の自分に対する住宅提案を行ってもらいます。25年後の自分の生活を想像し、住まいを考えてもらう演習です。この演習は高校の教科「生活デザイン」の延長線上にある内容です。生徒各自が使用できるPCをご用意ください。
4)「インテリアコーディネート演習」
インテリアコーディネーターが実務で使用する「カラースキームボード」を実際に作成し、プレゼンテーションを行う演習です。この演習は高校の教科「生活デザイン」の延長線上にある内容です。生徒各自が使用できるPCをご用意ください。

  1. 川本 聖一
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