Contemporary Society

現代社会学部

教員紹介

一井 崇

ICHII Takashi
役職 准教授
所属専攻 観光専攻
専門分野 社会学/観光学
主な担当授業 国際観光論/観光サービス論/ホテル業論
所属学会 日本観光学会/日本観光研究学会/北ヨーロッパ学会/地域社会学会/コミュニティ政策学会/特別ニーズ教育学会
プロフィール ㈱JTB/立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員/富山国際大学講師/総合旅行業務取扱管理者/博士(社会学)

専門ゼミのテーマ・活動内容

こんな人材を育てたい! 観光はこれまで経済成長をけん引してきましたが、一方で観光地において様々な課題も浮き彫りになっています。また、コロナ禍により観光にかかわる環境も大きく変化しています。本学での学びを通じて、観光分野にとどまらず、急速に変化する社会環境に対応できる柔軟性、様々な社会課題を解決に導くことのできる行動力や創造力、そして人を思いやる豊かな感性をもった人材に育ってもらいたいと思っています。

研究活動

研究テーマ ユニバーサルツーリズムを通じた観光振興に取り組む地域の実証研究
主な研究の内容 障害のある方が、観光や農業の担い手として地域の産業振興を支えている事例を対象にユニバーサルツーリズムの新たな可能性を探求しています。このユニバーサルツーリズムとは、「すべての人が楽しめるよう創られた旅行であり、高齢や障がい等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行を目指す」(観光庁)とされています。しかし、「すべての人が楽しめる」「誰もが気兼ねなく参加できる」旅行は、本当に実現可能なのでしょうか。もし、そうでなければ、どうすれば実現可能になるのでしょうか。その答えを見つけることができた時、もしかすると私たちが次に目指すべき新たな社会の姿が見えてくるのかもしれません。

主な著書・論文・学会発表・講演等

著書

【共著】

  • ◆「飯田市のインクルーシブ教育-飯田シンポジウムからの学び」黒田学編『世界の特別ニーズ教育と社会開発シリーズ4 アジア・日本のインクルーシブ教育と福祉の課題』pp.167-178(クリエイツかもがわ 、2017年)
  • ◆「デンマークにおける特別ニーズ教育の現状とインクルーシブ社会への展望」、黒田学編『世界の特別ニーズ教育と社会開発シリーズ2 ヨーロッパのインクルーシブ教育と福祉の課題-ドイツ、イタリア、ポーランド、ロシア、デンマーク-』pp.90-119 (クリエイツかもがわ、 2016年)

【共訳】

  • ◆「第3章人種衛生学、ナチスの医師たち、『断種法』」スザンヌE.エヴァンス著/黒田学・清水貞夫監訳『障害者の安楽死計画とホロコースト-ナチスの忘れ去られた犯罪-』pp.99-136(クリエイツかもがわ 、2018年)
  • ◆「メキシコにおける障害児教育とインクルーシブ教育の現状と待ち受ける課題」黒田学編『世界の特別ニーズ教育と社会開発シリーズ3 スペイン語圏のインクルーシブ教育と福祉の課題-スペイン、メキシコ、キューバ、チリ-』pp.102-114 (クリエイツかもがわ、 2016年)
論文

【研究ノート】

  • ◆「障害者雇用を通じた観光振興と持続可能な地域形成に関する研究-よさのうみ福祉会の就労支援事業を事例として-」pp.138-154 (『コミュニティ政策16』 2018年、単著・査読あり)

【論文】

  • ◆「施設コンフリクト問題を通じた地域社会の質的変化に関する研究─京都府北部・旧野田川町における障害者施設『夢織りの郷』設立をめぐる住民運動に着目して─」pp.31- 49(『立命館産業社会論集』第57巻第2号 2021年、単著・査読あり)
  • ◆「観光と福祉の連携を通じた地域振興の課題―京都府与謝野町「与謝野ブランド戦略」に着目して―」pp.162-180(『コミュニティ政策19』 2021年、単著・査読あり)
  • ◆「ユニバーサルツーリズムの新たな視点と地域形成における障害者雇用の役割-京都府 与謝野町『よさのうみ福祉会』の障害者雇用・就労支援事業を通じて-」pp.19-32(『観光研究』第31巻第1号 2019年、単著・査読あり)
学会発表・講演等

【国内】

  • ◆「ユニバーサルツーリズムの定義に対する批判的検討」(日本観光研究学会 第38回全国大会、2023年)
  • ◆「ユニバーサルツーリズムに関する一考察-『五感で感じる観光』をテーマとする着地型観光商品造成のためのフィールドワークより-」(日本観光学会 第115回大会、2022年)
  • ◆「ユニバーサルツーリズムにおける『心のバリアフリー』の課題と展望-富山県における『触れて感じるモニターツアー』からの一考察-」(日本観光学会 第114回大会、2021年)
  • ◆「観光と福祉の連携による持続可能な地域形成―京都府与謝野町「与謝野ブランド戦略」に着目して―」(日本観光研究学会 第34回全国大会、2019年)
  • ◆「京都府与謝野町における障害者雇用と持続可能な地域形成-地域産業振興の課題と展望-」(コミュニティ政策学会 第16回豊中大会、2017年)
  • ◆「デンマークにおける障害者雇用の現状と課題」(北ヨーロッパ学会 15周年記念大会、2017年)
  • ◆「京都府与謝野町における『よさのうみ福祉会』の地域づくりの取り組み-インタビュー調査を通じて考えるインクルーシブ社会への展望と課題-」(コミュニティ政策学会 第15回東京大会、2016年)
  • ◆「デンマークにおけるインクルーシブ教育の動向と社会的結束の課題-特別ニーズ教育における排除と包摂、社会的結束をめぐって-」(北ヨーロッパ学会 第15回研究大会、2016年)
  • ◆「持続可能な地域づくりと観光振興のあり方について-滋賀県高島市におけるサイクリングツアーの事例研究を通じて-」(日本観光学会 第110回大会、2016年)

      【海外】

      • ◆“New Approach to the Revitalization of Rural Community through the Employment of Persons with Disabilities”International Postgraduate and Academic Conference2019
      • ◆“New Approach of Universal Tourism on Inclusive Society”International Postgraduate and Academic Conference2018

      【主な講演】

      • ◆「ミュージアム×ツーリズム ユニバーサルツーリズムの拠点としての可能性」(ヴァンジ彫刻庭園美術館主催(三島市生涯学習センター)、2023年6月)

      出講プログラム情報

      出講可能日 要相談
      地域社会出講プログラム
      講義テーマ例
      1)「ユニバーサルツーリズムを通じた地域振興の可能性」
      2)「世界一幸せな国と呼ばれるデンマークの実情」
      高校出講プログラム
      講義テーマ例
      1)「『ユニバーサルツーリズム』ってどんな旅行?」
      2)「デンマークの『フォルケホイスコーレ(国民高等学校)』ってどんな学校?」
      1. 一井 崇
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