2024.11.20
研究・授業
「VOCALOIDの父」として知られるヤマハの剣持秀紀氏が富山県寄附講義で講演
2024年11月13日(水)、富山県寄附講義として、ヤマハ株式会社研究開発統括部研究開発企画グループの剣持秀紀氏から「歌声合成技術VOCALOIDと新しい音楽」と題して講演をいただきました。VOCALOIDはヤマハの歌声音声技術の名称で、「ボカロ」という略称でも親しまれています。剣持氏はその開発者の1人であり「VOCALOIDの父」として知られる存在です。
今回の講演では、VOCALOIDに使われている技術について、開発秘話も交えて解説されました。パソコンを実際に操作した実演を通じて、生成AIを活用したVOCALOID最新版がより自然な歌声を合成できるようになっていることなどが示されました。
また、新しい楽器や技術の登場あるいは社会の変化によって音楽は変わっていくということが論じられました。それを裏付ける例がいくつも紹介され、歌声を楽器のように作り出せるようにしたVOCALOIDも同じように音楽を変えていくことが期待されました。
受講した学生からは「音楽と技術の融合がいかに進んでいるかを感じた」「音程と歌詞を入れるだけで歌声を合成できるのがすごい」「VOCALOIDを使ってみたい」といった感想が寄せられ、よい刺激になったことが伺えました。