2024.10.31
研究・授業
富山県寄附講義「観光概論」で国境観光をテーマに九州産業大学の島田龍氏が講演
10月24日(木)の富山県寄附講義「観光概論」において、九州産業大学地域共創学部准教授の島田龍氏による「国境離島ならではの観光振興に向けた試み 日本の『隅っこ』から隣国との『ゲートウェイ』へ」と題した講演が実施されました。
島田氏は、ボーダーツーリズム(国境観光)に関する研究と実践を行う研究者です。
ボーダーツーリズムが定着すると、国境地域の経済が活性化し、国防上も重要な国境地域の維持・発展にも結び付けられることが期待されています。
ボーダーツーリズムの形態には、国境地域の実態を「見る」、国境を「渡る」行程の旅をする、そして2つの国の共通点や相違点を「併せ見る」の3つがあり、既存の地域資源に「国境」という切り口を加えることによって、その地域資源に新たな魅力を加えることも可能であると説明されました。
今回の講義では、学生たちに、日本にはいくつの島があると思うかといった質問から始まり、そこから多くの国境離島があること、その地域でボーダーツーリズムを広げていく取組が進められていることを、長崎県対馬と韓国・釜山の事例や、沖縄県八重山諸島と台湾の事例をもとにご紹介いただきました。
富山では生活になじみの薄い「島」、なかでも国境離島については意識する機会が少ないこともあって、学生にとって新鮮で刺激的な講義となりました。