環境デザイン実習Ⅲ(建築・住宅史海外研修)実施報告
現代社会学部環境デザイン専攻の授業には、「住環境デザインⅠ」「住環境デザインⅡ」「都市空間デザイン」という授業があります。これら住環境系の授業において、建築や住宅の歴史、現代日本の住宅事情と住宅産業の国際比較を学びます。2023年9月19日~9月25日のスケジュールで、「環境デザイン実習Ⅲ(建築・住宅史海外研修)」が実施され、参加した学生たちは、アメリカのシカゴとその周辺の都市を訪問し、授業で学んだ世界の建築・住宅やアメリカの住宅事情を実体験してきました。
1871年に起ったシカゴ大火の復興のため、多くの建築家が集まり、シカゴは高層ビルが立ち並ぶようになり、近代建築の宝庫となっています。シカゴで活躍し、多くの日本の建築や住宅のデザインに影響を与えた二人の建築家(フランクロイドライト、ミースファンデルローエ)の作品を中心に視察をし、アールデコ建築、モダニズム建築、ミッドセンチュリーモダンのインテリアを学んできました。
ダウンタウンの中心にある公園ミレニアムパーク(写真1)からスタートし、有名な高層ビルを視察しました(写真2)。ミースの作品であるFederal Center(写真3)では、内部の資料館も視察することができました。イリノイ工科大学のクラインホールではIITの学生の授業風景も見学できました(写真4)。シカゴ郊外のファンスワース邸(写真5)も視察しました。一方、ライトの作品としては、シカゴ大学キャンパスに隣接したロビー邸(写真6)、ライトスタジオとその周辺の住宅(写真7~写真9)を視察しました。
多くの参加した学生は、初めての海外視察であり、学生の時にしか経験できない海外の体験をし、たくさん感じ取ってくれたようです。彼らが進むこれからの進路にきっと役立ててくれることでしょう。