読書サークル『つんどく』による学生選書コーナーを今年も設置しました!! ~テーマは「冬」~
昨年に引き続き、今年も読書サークル「つんどく」のメンバーによる選書コーナーを図書館内に設置してもらいました。
「つんどく」では、週1回の活動としてメンバーによる選書の輪読や古本市ボランティア、学園祭での古本屋出店、クリスマス会など様々な活動を実施しています。
今回は、学生メンバーが作成してくれた選書案内も掲載しました。学生目線で選んだ本を手に、寒い冬、暖を取りながら読書にふけってみてはいかがでしょうか。
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【図書館内の選書コーナーの様子】
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【八月の銀の雪/伊予原新著】(S君オススメ‼) それぞれに悩みを抱える主人公たちが科学を通して悩みに向き合っていく話。地球の核の話やクジラの生態など科学の知識に触れあいながら読み進めることができ、科学から新しい気付きを得て少しずつ人生を変えていく主人公たちの過程を楽しめる物語。
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【デビクロくんの恋と魔法/中村航著】(Mさんオススメ‼) やさしいけど、ちょっとヘタレな書店員・光にはもうひとつの顔があった。夜になると「デビクロ通信」という謎のビラを、無差別に撒くのだ。そんな光に、ある日、運命的な出来事が訪れる。クリスマス・イブの日、光の運命を変える出来事が…
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【図書館長・渡部先生の選書も展示中です!!】 冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、まるで冬のような本。 作家や音楽家や愛書家など、本を愛する84人が、約千字で「冬」と「1冊の本」について書き下ろした84のエッセイ集です。
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【正月とハレの日の民俗学/宮田登著】(サークル部長Kさんオススメ‼) 冬と聞いて思いつくものは、正月が一番印象深い。本書では、現代の正月のお話よりも、昔の時代にフォーカスされていると感じた。正月の語源とか、そもそもの由来についてだとか…また、今は名残として残っているが昔に行われていたことについての説明だとか!民俗学の観点からさまざまな話題に触れながら、お正月について紐解かれていくのが面白い。
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【赤はなのトナカイ ルドルフ/とうやまうみひこ著】(Mさんオススメ‼) みんなが知っているアメリカの歴史的名作クリスマス曲「赤鼻のトナカイ」を絵本化したお話。『赤鼻』のせいで、仲間はずれにされたルドルフ。さまよい歩く中で、出会った仲間たちによって友だちの大切さ、家族の愛、そして自分らしさに気がついていく。子ども向けの絵本ですが、改めて読み直すと大人の心にもグサッとささる作品でした。
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【鉄道員/浅田次郎著】(F君オススメ‼) 冬の北海道で廃線となるローカル線を舞台とした鉄道員(ぽっぽや)の物語。ある日、幌舞の駅に忘れ物を取りに来た女の子と駅長とのつながりとは…。
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【クリスマス・キャロル/C.ディケンズ著・村岡花子訳】(Tさんオススメ‼) 主人公は、冷酷でケチな老人、スクルージ。あるクリスマス・イブの夜、死んだはずの共同経営者マーレイの幽霊に出会う。マーレイの幽霊によってスクルージのもとに3体の幽霊が次々に現れ、彼の心は親切に、そして温かさを取り戻す… ※ビル・マーレイ主演のハリウッド映画『3人のゴースト』は、クリスマス・キャロルが原作だったんだと、初めて気づきました…(顧問談)
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【季節風 冬/重松清著】(K君オススメ‼) この本は、寒い冬の日に心の芯まで温めてくれます。まさに「冬」に一番読んでほしいと思います。両親・恋人・友人・子どもの懐かしさを感じ、感動し、そして心がほっとします。読者の思い出に想いを馳せつつ楽しめながら読みたいと思いました。