2022.03.07
研究・授業
「答えのない問い」考える力育む学び―北日本新聞連携講座
学生の考える力を鍛える「北日本新聞連携講座」が富山国際大学東黒牧キャンパスで12月21日開かれ、1年生約20名が参加しました。
講座は教養演習ゼミの特別講座として位置づけられ、1年生を20~30名程度の4つのグループに分けて実施。この日が最終回でした。
新聞の記事を教材に実施されるこの講座では、北日本新聞社読者局次長の黒田哲也さんが、日本の若者の読解力の弱さを「国際学習到達度調査」(PISA)を引用しながら指摘。そのうえで、「これからの世代は、少子高齢化や原子力、未来の労働のあり方、国防など、答えのない問題と取り組まなければなりません。そのためには、問題を読み取り、考えをまとめ、自分の言葉で伝えることが必要で、その時求められるのが読解力」と熱く語りかけました。また、考えるための材料は「正確な情報でなければ意味がない」として、「ネットニュースでなく、新聞を読む習慣をつけて」と訴えました。
講義では、新型コロナに関する記事を読んだ後、感染者の居住地や年代、性別、立ち回り先などの個人情報を公開すべきか否か、するとすればどこまで公開するのが適切かーというテーマを黒田さんから与えられ、学生たちが小グループに分かれてディスカッション。その後、グループの代表者が発表を行いました。「新型コロナとプライバシー」という生々しい課題に、学生たちは熱心に議論を戦わせていました。