第3回『TUINS Book Cafe』(2021年・秋冬シーズン)を開催しました!
『TUINS Book Cafe』とは教員がカフェ・オーナーとなり、教員自身が「学生時代に読んでおいてよかった!」「この本を読んで人生が変わった!」…など「とっておきの1冊」を選び学生の皆さんに紹介するという企画です。
12月6日(月)に開催された第3回『TUINS Book Cafe』では、経営情報専攻の伊藤葵先生をカフェ・オーナーに迎え、選書である『詩羽のいる街』(山本弘著、角川書店)をご紹介いただきました。
伊藤先生にとって「研究テーマについて考える1つのヒントになった」という同著は、世の中の一番わかりやすい価値である『お金』では解決できない物事を主人公・詩羽がその行動力と『親切』という見えない価値を通じて社会に好循環を生み出していくというストーリーです。そして、詩羽によって紡がれる世界を感じることのできる爽快感が「この本の面白さである」とのことでした。また、同著の世界のように『周りの人間に少しずつ良い影響を与えながら新たな社会を築いていく役割(触媒)を大学が担えるのではないか』とのことでした。
参加した学生からは、「1冊の本から女性の生き方などについて、みんなで幅広い議論ができわくわくした」「純粋に善の気持ちだけで生きていくのはたやすくないのでは」「(友人に対する)自分の対応の仕方を考え直すきっかけになった」といった意見が聞かれました。
最後に、伊藤先生から「想いをつなごう」というメッセージと共に『今日の機会が今後の何かにつながって欲しい』というコメントをいただきました。
金銭的な価値だけでなく、人同士のつながりで新たな価値を生み出す世の中になっていけばいいと思いますし、そのために一人ひとりが「ちょっとした何かを感じ取る」アンテナを張ることが大切なのではないかと感じました。
今回は、冒頭で出版元である角川書店の試し読みサイトにもアクセスし、少し中身にも触れつつ、BGMをかけながらカフェさながらの雰囲気で実施することができました。今後の活動につながる気付きもあり、少しずつですがリラックスできる雰囲気を演出できればと思っています。
次回は、12月15日(水)15:00~16:00に第4回として環境デザイン専攻の上坂博亨先生をカフェ・オーナーに迎え、「2018年の発刊当初、県内各所で反響を呼んでいたようで、非常に面白い内容でしたのでご紹介したいと思います。現在、環境的視点からももっと広く持続性の視点からも、北欧の国造りには学ぶところが多く、日本の将来を考える上で重要なモデルとなっています。しかし、実はその日本版モデルが富山県にあったのです!SDGsを考える上でも必見の書です。」という『富山は日本のスウェーデン』(井手栄策著)をご紹介いただきます。学生の皆さんは対面(グローバル・カフェ)の他、Zoomでも参加OK(教務課前にQRコード掲示)ですので、是非アクセスしてみてください。 |
【画面で資料を見ながら、著書の紹介をする伊藤葵先生と参加学生】
【出版社の「試し読み」サイトから、中身を少し読んでみることに…】