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TUINSからのお知らせ

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2021.11.08 図書館

第1回『TUINS Book Cafe』(2021年・秋冬シーズン)を開催しました!

TUINS Book Cafe』とは教員がカフェ・オーナーとなり、教員自身が「学生時代に読んでおいてよかった!」「この本を読んで人生が変わった!」…など「とっておきの1冊」を選び学生の皆さんに紹介するという企画です。

 

115()に開催された第1回『TUINS Book Cafe』では、経営情報専攻の河野先生をカフェ・オーナーに迎え、河野先生の選書である『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン著/玉田俊平太監修、伊豆原弓訳、翔泳社)をご紹介いただきました。

 

出版当時、ベストセラーになったビジネス書である同著では、2つのタイプのイノベーション「持続的イノベーション」(企業が従来製品の改良を進める)と「破壊的イノベーション」(従来製品の価値を破壊して全く新しい価値を生み出す)があり、破壊的なイノベーションの初期段階では市場規模が小さく不確実性も高いため、大企業にとっては参入の価値がないと判断されがちで、結果的に他社の破壊的イノベーションが市場で広く認められた時点で大企業は自社の地位を失ってしまう、というイノベーションのジレンマについて述べられており、破壊的イノベーションを起こす技術の芽を育む(インキュベーション)ことなどが重要であることが示されているそうです。

 

顧客が気づいていない新しい価値を形にして提供することが破壊的イノベーションにつながること、かつて日本が米自動車業界に高品質・低価格で進出し、シェアを奪っていったようなことが電気自動車(EV)の世界でも起きつつあること(中国の安価なEVが日本市場に参入)など解説いただきながら、「今、世界の市場で何が起こっていて、どうすればいいのかが同著を読めば理解できる」とのことでした。

 

参加学生とのディスカッションでは、「普段読まないジャンルで興味深かった。破壊的イノベーションを取り入れる判断が難しい」「情報系の授業とはまた違った内容で面白く聞くことができた」「当時からは想像できない破壊的イノベーションが今を作っている」「今後、破壊的イノベーションが起こる分野は仮想空間だと思う」などの意見や感想が聞かれました。

 

Apple社のCEOであったスティーブ・ジョブズは、米スタンフォード大学の卒業式で学生たちに向け行ったスピーチの中で自分自身の経験を踏まえ、「点を繋げること」について語っています。既存の価値観に流されず、自分を信じ、自分の興味や関心()を追求したことが、美しい活字を扱えるPCMacintosh(マッキントッシュ)の開発に繋がり、その後の様々なイノベーションを起こすきかっけとなったとのこと。ジョブズ曰く、「その点がどこかにつながると信じていれば、他の人と違う道を歩いても自信をもって歩き通せる…それが人生に違いをもたらします。」とのことでした。学生の皆さんにも、本学での学びを通じ、大きなイノベーションを起こすきっかけをつかんで欲しいと感じました。

 

次回は、1115()16301730に第2回として観光専攻の大谷友男先生をカフェ・オーナーに迎え、「かつての国民的娯楽・プロ野球の中でも圧倒的主流派であった『巨人ファン』はどこに行ったのかという視点から社会の変化を読み解ける」という『巨人ファンはどこへ行ったのか?』をご紹介いただきます。学生の皆さんは対面(グローバル・カフェ)の他、Zoomでも参加OK(教務課前にQRコード掲示)ですので、是非アクセスしてみてください。

 

第1回『TUINS Book Cafe』(2021年・秋冬シーズン)【著書を手にする河野先生】

【参加学生とのディスカッションの様子】

Zoom(オンライン)でもアクセス可能。呉羽キャンパスともつながりました。】

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