算数科教育法で模擬授業を実施[子ども育成学部]
2021(令和3)年6月28日(月)から7月19日(月)まで、3年生が科目「算数科教育法」において、普段の授業をA・B班の2つに分け模擬授業を行いました。15グループに分かれ、授業を30コマ、30人が先生役をやりました。班の中で、責任者、指導案・板書計画作成者、模擬授業者、授業記録者、授業記録に基づいた反省会の司会者等を役割分担してやり遂げました。
事前準備では、グループ内で指導案・板書計画を検討し、教材づくりに励みました。準備ができたグループは、何度もラウンジで練習していました。
模擬授業では、緊張しながらも人間味溢れる授業を展開していました。中には、緊張で思考停止する先生、授業の流れがちぐはぐする先生、児童役の学生の質問におろおろする先生の姿も見られました。どの先生役も、機会があれば再挑戦したいという意欲を見せてくれました。体験の一つ一つが成長に繋がっていると感じました。
模擬授業後の全体検討会では、「あの場面の指導の意図は?」、「板書のこの部分の意図は?」、「あの発言はそれでいいのか?」など厳しい質問がありました。先生役はそれに対してきちんと答えており、よく考えて臨んでいることを伺うことができました。
授業後は、すべてのグループが、指導案の訂正や反省をし、その記録を提出していました。
これらの体験を通して、先生役も、児童役も、多くのことを学んでいるようでした。
学生の声
❑ どの授業も教材研究がしっかりされており、興味を引きつける授業だった。一番いいのは、元気よく大きな声ではっきり話す先生でした。私も、しっかり教材研究をして、実習に臨みたいと思います。
❑ 授業者をやってみて、教室の空気感を感じました。反応が鈍く、焦りました。指導案通りに行かないことが分かり、細案を考え、臨機応変に対応していきたいです。
❑ 学年によって、体験的な学習を取り入れる時間や問いを出す時間が異なってくると感じ、算数を考えることは楽しいと感じました。
❑ 短い時間の模擬授業でも、教師の人柄が見えるし、興味をもたせる工夫した授業ができると感じた。
❑ 机間指導で、別の考え方をしている人を指名するつもりが、あわてて同じ考えの人を当ててしまって失敗でした。どのような展開を児童と作っていくか、じっくり考えておくことの大切さを知り、焦らずに授業をしたいと思いました。
❑ 模擬授業を通して、「どう教えるのか」、「何を使うのか」について、時間をかけて考えた。普段、話をしている友達が黒板の前に立って授業をすることで本当に教師に見えて嬉しい気持ちになった。模擬授業の回数が重ねるごとに、みんなの結束力が高まっていって感動した。