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TUINSからのお知らせ

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2020.12.02 公開講座

第6回『TUINS Book Cafe』を開催しました!

TUINS Book Cafe』とは教員がカフェ・オーナーとなり、教員自身が「学生時代に読んでおいてよかった!」「この本を読んで人生が変わった!」…など「とっておきの1冊」を選び学生の皆さんに紹介するという企画です。

 122()に開催された第6回『TUINS Book Cafe』では、環境専攻の尾畑納子先生をカフェ・オーナーに迎え、選書である『身土不二の探求』(山下惣一著)をご紹介いただきました。

 「環境の研究を始めた頃、近代化から取り残された地域で環境と共生しながら生きる人々がいました。彼らの生き方は『身土不二』という考えに基づいていること。今、暮らしと環境について考えるきっかけになればと思います。」という思いでご紹介いただいた同著は、農業に従事しながら小説、エッセイなどの文筆活動を行っている著者によって書かれたものです。この「身土不二(しんどふじ)」とは、仏教用語である「しんどふに」に由来し、「人間の体とそこの土(環境)とは一体であり、身近なところで育った旬のものを食べて暮らすのがよい。つまり、生物とその生息している土地、環境とは切っても切り離せない関係にある。」というものです。これは、生活全般、さらにはSDGsにも通じる考え方であり、これを機会に是非、私たちの暮らし方について考えて欲しいとおっしゃっておられました。

 参加した学生からは、「昔の生活のような『身土不二』的な考え方を省みることは、今を生きる上でとても大切だと感じた」「農業に対する意識改革を行うべきだと思った」などの意見や、「毎回、カフェ・オーナーの先生ごとにチラシなどを作ってみたいと思った」「次からはお菓子を持ち込みたい」などブック・カフェの運営に対する意見も聞かれました。今回は、富山短期大学や本学学内からのオンライン参加もあり、今後は様々な方法でより多くの人が気軽に参加できるよう、環境整備も進めていければと考えています。

 環境と聞くと、生活環境や住環境、労働環境など自分自身の身体を中心とした周辺空間を想像しがちですが、自身の身体もそれらの環境を構成する一部であるという意識は意外と疎かになりがちなのではないでしょうか。「身()は、土(環境)と一体である」という身土不二を意識することは、周りの環境だけでなく自分自身の体を大切にいたわることにもつながるのではないか、そんな風に感じました。

次回は、1216()13001400に第7回として英語国際キャリア専攻のフランク・マーク先生をカフェ・オーナーに迎え、『自然農法 わら一本の革命』(福岡正信著)をご紹介いただきます。同著については、「自然農法についての『指南書』のはずですが、それより森羅万象についての哲学書の類に近い。農は文化、農は哲学、農は命。農業に全く興味がなくても、この本を読んだら、きっと土に触れて、草に触れて、虫と戯れたくなるだろう。私の価値観を大きく変えた一冊」というコメントをいただいています。学生の皆さんは対面(402教室)の他、Zoomでも参加OK(教務課前にQRコード掲示)ですので、是非アクセスしてみてください。

(文責/一井崇・観光専攻)

レクチャーする尾畑納子先生。呉羽キャンパス、富山短期大学ともオンライン でつながりました。

【レクチャーする尾畑納子先生。呉羽キャンパス、富山短期大学ともオンラインでつながりました。】

 

レクチャー後は、農業や環境、暮らしについて活発な意見交換がありました。

【レクチャー後は、農業や環境、暮らしについて活発な意見交換がありました。】

 

案内用の看板も学内に設置し、多くの学生の参加を呼び掛けています。

【案内用の看板も学内に設置し、多くの学生の参加を呼び掛けています。】

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